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【試写】敬愛なるベートーヴェン [観る(映画2006)]

 
天才音楽家ベートーヴェンと、彼の女性コピスト(写譜師)アンナ
の師弟関係を越えた魂の交流を描く。
病床のベートーヴェンのもとに向かうアンナに荒涼とした大地、森
の樹々、光のきらめきがかぶり音楽が響くオープニングは詩的な表
情を持ち期待させるのですが、肝心の「第九」完成、初演までに大
きな障害もなく物語は平坦すぎて拍子ぬけ。
これではいかんと例えば稀にみる変人が自分の上司になったらどう
するかなどとアンナの立場を自分に変えつつ観ていたら、そのまま
うたた寝、気がついたらエンドロールが流れていました。とほほ。
日本人なら「第九」演奏シーンをクライマックスに持ってきますが
(ってそれじゃあ「バルトの楽園」だよ)、「第九」演奏シーン後
にそれを越える大きな展開はあったのでしょうか。
偏屈で思いやりに欠けたベートーヴェンを紹介するいくつかのエピ
ソードの中で、アンナの彼氏がコンペに出品するために設計した橋
の模型を、「こんなの芸術ではない、魂が感じられない」と破壊し
てしまうシーンには、「いいぞ〜やれやれ〜」と盛り上がってしまっ
た。だって、自慢げにアンナの彼氏が見せた模型は重たい暗いデザ
インで私もがっかりしたんだもの。(2006/11/21@御堂会館)
 
 


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