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【映画祭】月光の下、我思う [観る(映画2005)]

 
 
一昨年まで毎年参加してた東京国際映画祭ですが、昨年は行くのを
やめてしまいました。
渋谷と六本木の2地区開催が鬱陶しいのや、指定席制になってチケッ
ト代が高くなったのや、映画会社の宣伝の場みたいな上映作品に辟
易しちゃったから。
と言いつつ、今年は行ったのですが。。。
やはりチケット代の高さは尋常じゃないと思う。チケットぴあの会
員先行だと特別招待作の1800円にシステム使用料210円+他に240
円+発券料100円がかかってしまって、有料試写会としても高すぎ。
その上ゲストもなかったりしてな。あほみたい。
座席指定にしたのも映画祭ファンの楽しみを奪ってる。次はあれ、
その次はこれと、会場のはしごや並んでる間に次に観る作品がどん
なだか想像したりする時間も映画祭の楽しみのひとつだったと思う
のだけど。今のだと普通に映画観に行ってるのと変わりません。
コンペティションも新人発掘の場でなくなったのも私的には楽しみ
半減。面白ければ問題ないのでしょうが、今年の内容はどんなだっ
たのでしょう?
私が好きな台湾映画が特集上映(なぜ今?)されたのは良かったと
思いますけど、今さらアジアに注力って、遅すぎです!
 
 
 
デビュー作『浮草人生』が東京国際映画祭で東京シルバー賞を受賞
した林正盛監督の新作。
そういえば、東京国際映画祭で『浮草人生』上映後、次の上映に急
いでた私は作品の余韻も味わわずさっさとル・シネマのエレベーター
に乗ったら、監督が乗ってらしてバツの悪い思いをしたことを思い
だしました。
『月光の下、我思う』は、日本統治後の台湾を舞台に、子離れので
きない母親とそんな母親に反抗しながらも支配されて生活する娘の、
ふたりの恋愛を語った作品です。
母娘の日常や、娘の新しい恋、小学校の教師をする娘の学校生活な
どが、海や木々や草花の匂いやささやきをはさみながら、淡々と静
かに紹介されます。
そして、その静かな世界によって隠されていた母親の秘める激しい
感情が露になる衝撃のラストシーン!
そのラストシーンには疑問もありますが、久々に観る台湾映画が、
私の好きな心の機微を繊細に描くことが巧い台湾映画の世界であっ
てとてもうれしく観ました。
    (2005/10/22@VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ)
  
 


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