【劇場】暗いところで待ち合わせ [観る(映画2006)]
視力を失った女性と殺人事件の容疑者の交流をサスペンスフルに。
失明して長くないような設定にしては健常者と同様に家事全般をこ
なすヒロインに違和感もありましたが、失明する前も失明後も父親
とふたり変わらない生活を送ってきたことを知らすのに有効だった
かもしれません。
寝る前には「おやすみなさい」と一声かけて階段の電気を点けて二
階に上がる習慣は、失明後も父親が亡くなってからも彼女はする。
そんな廊下のシーンは何度か登場し、それが彼女の心情を表してい
るようで私はとても切なく感じました。(最後には温かさを感じる
シーンとして登場するのですが。)
同様に容疑者大石の心情も語られてゆくことから、ヒロインが家の
中に人の存在を意識し、奇妙な生活が始まるところから二人の交流
も静かに語られてゆくのか思いきや!
その後の早急で強引な展開には驚くしかなく、こちらの気持ちを盛
り下げてくれました。惜しい。
上映前に挿入歌、エンディングを歌ってるメレンゲのミニライブあ
り。
(2006/12/02@シネ・リーブル梅田)
コメント 0