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【劇場】エコール [観る(映画2006)]

 
暗くなってから入場したので観に来てる客層に気づかなかったのだ
けど、上映終わってみればいつもの客層とはまったく違う男性の方
がわらわらと。なんか怖かったよ〜。
 
確かに6歳から12歳までの少女の着替えや水浴びシーン、白いレオ
タード姿でのダンス。カメラは最後まで少女たちの下半身を映し、
成長し初潮を迎える少女たちは知らない人(男)たちの前でダンス
のお披露目をして卒業を迎えるなど、誤解を招きそうなインモラル
な匂いがぷんぷんなのですが、陽のあたらない深い森のなか、規律
や儀式に沿って暮らす少女たちの姿は妖精のように美しく、「ピク
ニック at ハンギング・ロック」や「ヴァージン・スーサイズ」と
同様に私の乙女な部分をときめかせます。
新しい生徒を迎える儀式として色の違うリボンを交換するシーンな
ど、物語は始まったばかりだというのに私は胸がキュンとして少し
涙ぐんだり。
ところが「ピクニック at ハンギング・ロック」や「ヴァージン・
スーサイズ」と違うのはそれらの作品が少女のままでいることを肯
定するようなエンディングになっているのに対し、「エコール」で
は脱走を図ったがために一生学校に残るようになったとされる二人
の先生の姿を通して違う形を見せています。
学校を出た少女たちを待ち受ける危うさよりも、少女たちを送り出
し守られているはずの学校に戻る二人の先生の後ろ姿には留まり続
けることの辛さや不幸を感じさせてとても切ない。
私にはロリコンものでもファンタジーでもないメッセージも感じま
した。(2006/11/25@京都みなみ会館)
 
 


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